専門職のように、管理職になるまでは、その道一本で進んできた人も多くいますが、私は全く関係のない職場を転々としたように感じる。中でも、共通部門から、電話運用部門である運用係長に転出したときと、管理職ではあるが、全く未経験の客サ部門の営業所長に転出したときはその感じが強かった。矢張り、役職に付く時にその場面が多かったのは偶然でなないように思う。しかし、全期間を通してみて、永年勤めた割には、大した仕事をしていないことが恥ずかしい。
従って、無理矢理探すことになるのだが、NTT時代では、契約事務「細則」を制定したことと言えようか。丁度、タスク別業務運営を進めようと準備していた時期と重なり、私はたまたま資材調達部門の主査をしており、そのプロジェクトチームに私が資材部門の代表として選ばれていたことも重なっています。このチームは、施設部門、建築部門、法務部門、及び経理部門の代表から構成されていました。
タスク別業務運営では、権限をできるだけ現場に委譲して、業務の即応性を図るのも一つの目標になっていました。従って、私は、上記の「細則」も、「運用マニュアル」のようなものを作ろうと思っており、その方向で準備を進めていました。ある日、次席と話していて、どうせ作るなら「細則」の方が良い、との提言と、意気込みを聴きました。細則は本社(経理部主管)が定めた「契約事務規程」の次に位置するもので、東海で行うには、当然に東海支社長の決済を得なければならない等の意味合いを話したところ、それを乗り越える意気込みと、実務姿勢を確認できました。当時、私の部下は、7名ほどいましたが、全員がヤル気十分でしたので、目標を細則の作成に変えたのです。
この細則は予定どおり完成し、順調に運用が始まったのですが、後に、後輩がこれを改正しようと挑戦したが、不便・不合理な部分は見当たらず、できなかった、と複数の後輩から聴き、また、これはNTTが持株会社化される直前の東海支社の廃止まで運用されたと聴いて、当時の次席の発想と意気込みに今でも感謝しています。
NDSリース時代を振り返れば、「与信管理規程」を作成したことと、退職に先立ち、「債権回収マニュアル」を作成し・実用に供したことだろうか。
いずれも、規程類の作成に係わる仕事を挙げることとなったが、私が現在社会保険労務士をしていることを考えると、何か、見えない糸で結ばれていたように感じる。
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