2013年04月06日

経費の節減

 古い話で恐縮ですが、私がまだNTTの現役時代、企業においても電話代の節約の話をちょくちょく耳にした。通信は電話主流で、事業は独占体制の時代だ。現在とは事情が違うが、それでも電話代は流動費と評価できる時代です。私は営業部門の経験は管理職での2年間のみだが、お客様には、電話代を節約して業績を上げようというのは、間違っている旨を良く話した覚えがある。勿論、浪費は慎むべきで、無駄な費用は省かなければならない。

 しかし、冗費節約は、固定費をターゲットにすべきで、売り上げに連動する流動費を減らしていては、士気も上がらないし、効果は期待できない。私の事務所は小さいから気になるような大きな経費はないが、インク代、通信費、及び車両燃料費が主な流動費に当る。いずれにしても逆からの見方だが、これらの費用が増えれば、必ず売り上げは上がっている。又は効率が上がっている。多く印刷すれば決まって仕事は捗り、快感すら覚える。遠方への電話代も昔と比べれば格段に安くなっており、全国どこへでも気兼ねなく掛けられるようになった。私の車は燃費の悪い、古くて、大きめのものだが、燃料費や高速道路料金・駐車料代金が多くなることは、喜ばしいことと感じている。

 私の業務上の最大の目標は、顧問先企業の労働生産性を上げるためのお手伝いをし、経営者にも従業員にも喜んでいただくことにある。この顧問先が間違った手段・手法を選んでいたら、黙っておれないのが私の悪い癖で、ついつい余分なことを言ってしまう。私は、サラリーマン経験が非常に長いので、実戦で経験したことが身についているが、決して理論を疎かにしている訳ではない。今、読んでいる本は、管理部門生産性向上システム(河合克彦著、公益財団法人 日本生産性本部 生産性労働情報センター)であるが、中小企業様でこれを実践しようと思うと、少々準備と手間暇がかかり過ぎるように感じる。

 私の経営に関する経験は、父親の始めた一力氷問屋の手伝いが最初の経験で、実際の配達業務は勿論、公正証書による店舗の賃貸借契約の締結、記帳・請求書発行のOA化、集金、滞納管理、アルバイトの指導等あらゆる内容を経験した。単純な仕事のようだが、主要商品の氷にしても、お客様により切り方は異なり、納品の仕方の違う。真心を込めて効率的に仕事ができるようアルバイトを指導するだけでも大変な仕事だ。これは、企業というより個人商店であるが、正に実践のみで勉強した。NTT時代、NDSリース時代は、各種セミナー等にも良く参加したが、本も良く読んだ。極小、中、大とこのいずれについて当て嵌めても、長い準備期間を要したり、余り手間暇を要する手法は、結果長続きしない。

 QC手法には、非常に良いところがあるのだが、時間がかかり過ぎるのがネックになるのと似ている。何事につけ、流動費を節約して経費節減を図ったと思っているような、手段・手法の間違いはしたくないものだ。進む道が大きく狂ってしまう。
posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 07:49| Comment(0) | 14 経済