一昨日 一面識もない 北海道札幌市の 女性の社労士 M 先生 から 突然の 電話があった
私の地元の 豊田市の女性の労働者で 労災保険を 申請したい人がいるから 相談を受けてほしいという
なぜ 豊田市の 労働者が 北海道の 社労士に 電話依頼したのか よくわからないが 豊田市の お客さんであれば 相談に応ずる旨回答したところ しばらくしたら ご本人から電話があった
話を聞いてみると すでに 労働基準監督署 及びハローワーク には 相談をしており 会社(派遣元)の担当者とも いろいろ 話をしてみえる方であった
本人は 派遣先の従業員と人間関係がうまくいかず 心身ともに就労の継続が できない状態であるという
よく分からない話ではあるが 派遣元の担当者からは 派遣先に 2週間 就労できない場合は 派遣先との関係は 退職扱いと言われているとのこと そして派遣元との契約も 2カ月 派遣先が 見つからない場合は 健康保険も 国民健康保険に 切り替えてもらわなければいけないと 言われているようである
就労が困難な状態は 昨年の10月から続いていたが 周りの人に迷惑をかけてはいけないということから 昨年の年末まで ギリギリの状態で 就労を継続してきたとのことである
何に困っているかと言うと 派遣先従業員からの パワハラが主な原因と思われるが 酷い状態ではなく 労基署への相談では 労災の適用は 極めて困難だと言われているようである そして派遣元の担当者からは 業務に関する 傷病であるので 傷病手当金も 適応にならないといわれており そして雇用保険の基本手当も 派遣元 会社の支社長の意向では 会社都合の退職には してくれない とのことである
色々聞いてみると その方は 58歳になる女性であるが 8年前から 派遣元 会社に勤めており 3年前に無期雇用に変わっているようである
私の質問に対する回答では 派遣先でのトラブルの表面化は2年半前からであり 藤田学園での初診は3年前からである するとこの傷病は 業務に起因する傷病ではない
雇用契約書又は 労働条件通知書等のような書類は 持っておらず 会社の 就業規則も見たことがないと言われる
年休も残り5日しかなく このまま 会社を辞めさせられて 自己都合退職(所定給付日数:90日)の 基本手当 (失業手当)だけでは 当面の生活さえ維持していけないと 心配してみえる
この状態で色々考えてみると 労働の継続は精神的及び肉体的条件を考えるとなかなか難しいようである
そうすると 当面は しばらく休んで 病気を回復させ その後に 働くことを考えた方が 良さそうである
労災の適用は 難しそうであるので 比較的 割のいい 傷病手当金を 一年半いただき その後に できれば 会社都合の基本手当(所定給付日数:240日)を もらい その間に 病気を治し 再就職を目指すのが 一番賢明のように思われる
現在 何の資料もないのだから とりあえず 必要資料の入手である 派遣元会社の担当者は 支社長との ジレンマには 陥っているが 会社寄り一辺倒の方でもなさそうである
取り急ぎ必要なのは 労働条件通知書 及び就業規則であるので それをもらってくるよう話したところ 派遣元担当者は 取りに来れば それは渡すと言ってくれたようである
それを入手してからの 面接相談となるが 基本方針は上記のとおりである
類似事件を振り返ってみると 自分の労働条件さえ 知らない労働者が いかに多いかということが よくわかる
そして不思議なのは なぜ 豊田市の 労働者が 北海道の社労士に電話相談したかであるが それは面談相談時に ゆっくり聞いてみることとする
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