2020年08月15日

障害年金支分権消滅時効事件の 新たな提訴


過日は 類似事件についての 結審の話をしたが 本日は新しい事件の提訴の話である

やはり 弁護士との 共同受任の事件であるが 受任弁護士が 忙しくしており 主張構成を 文章化するまでに 相当の時間がかかってしまい 依頼者 のご本人と お父上には 随分と やきもきした気持ちにさせてしまった

この事件は 当初事後重症の認定しか貰えなかった事件である

ご本人の お父さんが 同じ内容の診断書なのに どうして認定日請求が認められないのかと 審査請求の 代理人になり 東海北陸 社会保険審査官に 審査請求したのであるが 請求は容認されなかった

たまたま 社労士会の大御所の紹介で 再審査請求から 私が引き受けることになったが 公開審査の途中で保険者自らが 処分変更をして 認定日請求を 認めた事件である

ということは 認定日請求が 認められるまでは 保険者でさえ 受給権を認めていなかったのであるが 被告は その点について どのような反論をしてくるのであろうか

原告の主張は 従来の 被告の主張の誤り 具体的には 改正施行前の 民法166条1項の「権利を行使することができる時」の解釈誤り(「A債権成立の時」とする主張)を 指摘し 一つには 裁定前には 「@期限未到来」であることと 今一つは 裁定前には 「B条件未成就」の債権であることを 主張する内容である

原告の主張の骨子を述べる
「障害年金の初診日の決定は、保険者に決定権があり、受給権者の申し出日は、しばしば前後にずらされる。後にずらされることは稀であるが、再発初診の場合に生じる。

初診日の決定権が保険者にあることについては、当事者間に争いはなく、客観的事実である。

従って、障害年金においては、典型的な20歳前障害(これを採用するかどうかは裁定前には決っていない)の場合以外は、全ての場合で、裁定前に 障害認定日は決っておらず、支分権発生日も決っていない。

支分権の発生日が決まっていないということは、支分権の消滅時効の起算日も決まっていないということであり、起算日の決まっていない支分権が、時効消滅することはなく、これも、動かし難い客観的事実である。

裁定前に支分権の時効が完成することは絶対にありえないことについては、このように科学的に証明される。

従って、最高裁 212号判決及び名古屋高裁 平成24年判決以外は、最高裁 44号判決をはじめ、全ての類似事件の判決は誤っているので、真摯に修正を図られたい。

ほとんどの裁判は、上記の原告の主張を「独自の見解」であるとの理由で、深く検証することなく排除しているが、この見解は、最高裁212号判例、名古屋高裁平成24年判決、法務省内社会保険関係訟務実務研究会、社会保険審査会、及び「裁決例による社会保険法」の著者、加茂紀久男らの見解と同じであり、「独自の見解」ではない。

本訴については、福祉行政を担う厚生労働省が、重要な権利について、これに反する不合理な主張を繰り返していては、一面、国家の緊急事態といえるので、被告自らが速やかに請求容認をしていただきたい。

被告自らの請求容認がない場合は、裁判所は、従来の誤った判決に影響を受けることなく、厳然たる公正な判断を下していただきたい。」

被告は このような科学的な絶対的真理に対して 「独自の見解」であるとの理由で 原告の主張を退けることは できないはずであるが 被告や 裁判所は どのような 主張又は説示を してくるのであろうか
posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 14:30| Comment(1) | 1 障害年金

2020年08月08日

金沢地裁事件の結審について


このブログでも何度も紹介している 石川県のK.F様の 障害年金支分権消滅時効の事件が 去る 7月29日(水)にやっと結審した

当初 ご本人が 一人で 審査請求から 始めていた事件であるので 訴訟になってからも 紆余曲折があり コロナ感染での 記述の延期と色々な事情が重なり 結審までに 通常よりも 長い期間を 要した 判決は 本年11月13日(金) 13時である

最後に S.F弁護士のリードによる 本人尋問も 行った 傍聴人が 約20人もいたそうである 通常 被告側の 指定代理人は 3人程度が ほとんどであるが この事件に関しては 6人来たそうである ということは 法務省が2~3人で 残りが厚生労働省の 指定代理人と思われる 指定代理人の出席者については 別に決まりがあるわけではなく 他の事件でも ぞろぞろ6人ほどが来ることもあるが 稀である

通常 関係者 以外の傍聴人は ほとんどいないか2~3人のことが多いが 20人は 異常値と言える たぶん たまたま 団体による見学会と重なったのではなく おそらく 報道関係者が 含まれていたのではないかと 思われる

この事件に関しては 原告本人が 何度も何度も 年金事務所等を尋ね 裁定請求及び 裁定請求様式 だけでも 交付要求したという 特段の事情が ある事件であるので 勝訴はもちろんのこと 原告が勝っても 控訴されないような主張を続けてきたのである

この手の事件では 結審から2カ月前後の 判決が多いのであるが 本訴では 約3カ月半を 置いており その面からも勝訴の可能性は 高いとみている 随分先の話であるが 読者の皆様も 楽しみにしていていただきたい


前回のブログで 私が 目が悪くなってきていることをアップしたので 福島県のお客様から 身体全体に よく効く 姉が探してきた サプリのようなものを 送くろうと考えていた旨の 電話を頂いてしまった

非常にありがたいことではあるが 余分な心配をさせてしまい申し訳ないことをした

天眼鏡や 拡大鏡で対策を 考えていた私であるが 元から治すなり 原因究明を はっきりさせることが必要と考え 8月5日(水)に 思い切って 眼科医にかかった

私の白内障の手術は 2年3カ月前であるが 私の場合 レンズを入れるための 袋が残してあり その袋に濁った水が たまっているようで レーザー光線でそれを抜けば 元に戻る との診断を受け ひとまず安心した

手術の実施は8月20日(木) に左目を 8月22日(土)に 右目を実施することにした

一時は このまま 目が見えなくなってしまう可能性もあるのかと 心配したが 治せる方法があると聞いて安堵した

天眼鏡や拡大鏡が 不要であったかどうかは術後でないと分からないが お騒がせして 申し訳 ありませんでした
posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 14:44| Comment(0) | 1 障害年金

2020年07月04日

未だに来る 障害年金支分権消滅時効の相談


本日は土曜日であるが 2件の来訪 相談者がいる そのうちのお一人は 上記の相談である

問題が問題であり 一般の人は 基本権と支分権の独立についても認識していないのであるから ご本人は 国の運営自体の 不合理に気付いていない 従って相談者は 母親の事件についての 息子さんからの相談である

偶然市内の方であるが 私に相談の電話をかける前には 年金事務所にも 相談に行ってみえる

年金事務所の担当者は この問題の 本当の問題点を 知ってか知らずか すでに時効消滅している旨の 誤った 回答をしている

息子さんは法律に関する専門家ではないが 行政処分である裁定の前に 時効消滅している などといった おかしな説明に 疑問をお持ちなのである

私を どのようにして知ったかは お聞きしてないが 私の考え方に影響されることなく 自らの発想として この国の運用はおかしいと 思われているのである

改正施行民法の 民法第166条1項は 明文の規定として「権利を行使することができることを知ってから5年間」 に改められている

障害年金について 権利を行使することができることを知ることができるのは 裁定請求をして 障害等級が認定され その通知があってからであることは 誰しもが 認識していることで これを疑う余地はない

そうすると 現在の 年金決定通知書に係る時効消滅した旨の付記は 誤った通知がなされていることになるが 年金事務所は これに関する質問に対して 整合性のある回答ができないのである

障害年金という 重大な権利について このような運用をしていては もはや 福祉国家とは 到底言えない
posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 12:33| Comment(0) | 1 障害年金