2月26日(水)14:00から日本福祉大学名古屋キャンパスでの「第11回 精神障害者の障害年金支援研究会」に初参加した。テーマは、「障害年金の支給停止の実態とそれに対する今後の方向性」(コーディネーター・話題提供 日本福祉大学 教授 青木 聖久 先生)、グループ討議、質疑応答の時間もあり、また参加者も適当な人数で充実した時間を過ごせた。資料を45部用意したそうだが、私が会場に辿りついた時には既に資料がなくなっており、増刷の最中だった。
参加者は、家族会、社会福祉士、精神保健福祉士、家族会会員・役員等であった。社労士もそれなりの人数がいた。大阪、奈良等からの参加者もおみえになり、強い関心を持たれていることが窺えた。分科会は、6人10グループで構成されたが、私たちのグル―プは奈良からの人たちが多くなり、その人たちが分断された恰好になったので、隣のグループと机を繋げて一緒になった。
途中で、懇親会の案内があり、私は予定してなかったが参加させていただいた。こちらの席の近くでも、家族会役員の方、大阪からみえた社労士の方等と知り合いになり、有意義な会話ができた。色々話してみると、私の朝日新聞の投稿記事「私の視点」を切り抜いてお持ちの方も、名古屋高裁の判決翌日の新聞記事をお持ちの方もみえた。この話題の震源地の方の隣に座るとは思ってもいなかったと画期的判決に対する賛同・支援のお言葉もいただいた。
この研究会は、1年に2〜3回行っており、始められて4年目とお聴きした。開催は愛家連ニュースで知ったのだが、私はこれからも参加したく思っている。先生のメーリングリストには、180名の登録があるとのことで、以後は、参加者を予め把握しないと、教室に入れ切れない事態も在り得ると感じた。
私は、今の今まで障害年金の更新については余り関心を持っていなかったが、更新1年の人には、障害の状態が同じ診断書でも更新されないことが結構あるとのこと。認定医が診断書を見る時間は、一人平均1分半程度という実態も初めて聞いたが、障害が比較的軽度で、順応性ができてきていると見られているのかその理由はよく分からない。認定医の対応時間に関しては、勿論それなりのチェック体制は敷かれているものと思うが、この現状ではケアレスミスが出かねない。障害者の一生を左右する重大事ゆえ、慎重に取扱ってほしいものだ。
実務的には、障害認定基準の全体像、部位による分類、診断書様式の変更の狙い・注意点、国民年金の場合の地方裁定の特徴、就労との関係を書いた2009年通達等のお話があったが、早口で効率的になされ、先生は、質疑応答とグループ討議、その後の有志による発表の時間を大事にされているように感じた。
それでは、更新拒否等に対する有効な対応方法はあるのだろうか。必要な人に必要な障害年金が支給されるためには何をすべきか。まだ、私は行ったことはないが、支給停止事由消滅届の利用や新事実等による裁定請求のやり直しが考えられるという。また、戦術としては、その前に審査請求や再審査請求で論点を明らかにするのも良策とのことである。
私の場合、成り行き上、審査請求、再審査請求、及び訴訟がらみの事件が多いものだから、その点は慣れており、既に審査請求の段階で、どんな理由で棄却されたのかを明らかにしてもらっている。勿論、年金事務所では分からないことであるが、担当の年金事務所経由で、主な理由とされたところを聴いてもらっているのだ。
私は、お客様相談室長にやってもらっているが、これは誰でもできる筈だ。面白いことに、私が地元の年金事務所に電話して、いつもお世話になっている旨告げると、まだ要件も話さない内に、電話応対者は相談室長に変わってくれる。私は、窓口で返答に困るような厄介な案件を持ち込むので、失言等の予防策が採られているのかもしれない。
過日、相談室長に「まだ、要件も切り出していない内に変わってくれましたよ」と言ったところ、二人で大笑いになった。「先生もその方がいいでしょう」と言われたので、素直に「私も、その方がいいです」と答えた。格式ばった行政の窓口でも、矢張り、人間関係は大事である。
2014年03月01日
青木先生の勉強会への初参加
posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 10:29| Comment(0)
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