2013年10月12日

巨峰の収穫

 今年は、念願の巨峰の収穫に漕ぎ着けた。近所で親しくしている元警察官にカラスの剥製をもらって、棚にぶら下げておいた成果だ。と言うのは、昨年も今年並みの生りはあったのだが、一房を除き、全てカラスに食べられてしまったからだ。このカラスの効果は抜群で、利口なカラスは、今年は寄り付かない。

 この巨峰の苗は、思い出深いもので、私がNTTを退職した年に、退職記念として山梨の有名な巨峰農家から取り寄せたものだ。柿の苗とよく似ており、黒っぽい棒切れのようなものだ。3本購入し、直ぐ、借りている畑に埋めるような形で春まで寝かせ、植え時に庭の最南端に定植した。巨峰にとっては迷惑な話だが、少し成長した段階で、植えた位置が思わしくないと考え、1本を1メートルほど移動させた。可哀そうにその木は、今でも一番細い。そして、3〜4年ほど前に、蛆が湧いて、葉っぱをほとんど食べ尽くされてしまった。それも、南隣の奥さんに教えてもらったくらいの管理不行き届きで、大いに反省し、今度は、地主さんの許可をいただき、3本共を陽当たりの良い、道路を挟んだ家の東の借りている畑に移したのだ。よく辛抱強く苦難に耐えてくれたと、巨峰君に感謝している。

 この巨峰君には、約15年間の色々な歴史があるのだが、まともに食べられたのは、今年が初めてだ。種があるのが難だが、味は市販の高級品より少し酸っぱい程度だ。今年は約2カ月間に3回収穫したが、来年は、5回くらいはできそうだ。初体験故の失敗もあり、初めは、ごく普通に、房ごと取ってきたのだが、同じ房でも熟している粒いない粒の差は大きく、青い粒でも放置しておけば熟すかもしれないと、実験的な意味もあり、取り過ぎてしまった。これを売る訳ではないので、我が家の収穫は、熟している粒だけを取ってくれば、色々な意味で最適だと気付いた。

 来年は、成り放題ではなく、摘果をしたく思っている。専門家に少しポイントを教えていただく必要があるが、これをやれば、均一な綺麗な房が出来上がるようなイメージが浮かんできた。

 当時は、私の選択では、巨峰が最高品種であった。最近では優良な品種が多く出てきているようだ。過日、岡山県産のニューピオーネというぶどうを食べたが、これがなんとも言えないくらいにうまい。巨峰とカノンホールマスカットを掛け合わせたもののようだ。色も大きさも巨峰に酷似している。この世界も日進月歩のようだ。

posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 10:56| Comment(0) | 11 所感
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