2013年09月14日

朝日新聞 私の視点 への記事投稿「幻の障害年金」

 本日、朝日新聞の朝刊 15面 オピニオン 私の視点×4に、現在、私のブログの主テーマになったいる公的年金の消滅時効について私の投稿記事が掲載された。随分前に投稿してあったのだが、一般読者には分かりずらい表現があるということで、法律的表現等を避け、表現の分かり易さを目指し、意見調整をしてきた。

 投稿直後は、掲載希望者も多いし、新聞社からは何も言ってこないので、一般向けする記事内容ではないので、掲載は半ば諦めていた。ある日朝日新聞の O 様から電話があり、関心を持って関係者で読ませていただいているとの連絡を受けた。ただ、内容が難し過ぎて、一般読者には分かり難いので、一部表現を換えさせてほしいとのこと。

 私は、この事実を一人でも多くの人に知ってほしいのが本意であるので、何の異存もなく了解した。そのような経緯を辿り、本日、掲載となったのだが、私には、この記事をブログに貼り付ける知識と技術がない。訪問者の皆様には申し訳なく思っており、残念でもあるが、後日修正して、この面に貼り付けさせていただく。

 記事見だしは、「幻の障害年金 解消へ 時効の起算点改めよ」というものです。私としては、今回初めて、「幻の障害年金」という言葉を使わせてもらうが、これは、担当記者と意見調整中に、記者の方から提案のあった呼び方で、命名者は、O 記者である。短い言葉で、内容を言い当てていて、この命名は気に入っている。

 知ってほしい内容の相手が、主に障害者と言うことで、私が一所懸命広報しても中々世の中に拡がらない。とはいうものの、有名な全国紙に掲載されれば、この影響は強いものと期待している。

 以下に、9月17日(火)予定で、記事を貼り付けます。
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posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 09:57| Comment(3) | 1 障害年金
この記事へのコメント
ニュース>朝刊(9月14日)>記事
(私の視点)幻の障害年金 解消へ、時効の起算点改めよ 木戸義明

 公的年金に加入し、保険料を払い続けていれば、事故や病気で障害者となった場合には障害年金を受け取れる。だが、受給できるはずの障害年金の一部を、時効成立を理由に受け取れない人が多数いるのをご存じだろうか。
 障害年金は、本人が請求し、国が支給を決定することで支払われる。国は本人の診断記録などを元に、障害が生じた日を特定し、さかのぼったその時点から受給権が発生したとみなす。
 だが、国が認定する障害の発生時点から5年を超えた後に障害年金を請求した場合、受給権があっても受け取れない「幻の障害年金」が生じてしまう。現在の制度運用では、障害年金の請求時点から5年前までの分の年金はさかのぼって支払われるが、それ以前の分は「請求権の時効が成立した」とされ、支払われないからだ。
 現実には障害発生から受給手続きまでの期間が5年を超えるのは珍しくない。回復の可能性を信じ請求を遅らせる人、障害年金の制度自体を知らない人も多いからだ。「幻の障害年金」は特に、国民年金加入者に目立つ。
 一定の年齢で受給資格が生じる老齢年金と異なり、障害年金は国が支給を認めた時に初めて、本人に受給権の発生時点が知らされる。それなのに、本人も知り得なかった受給権発生時から時効を計算するのはおかしいし、障害者を支える目的にも合わない。
 この問題について昨年、名古屋高裁で画期的な判決が出た。「時効を理由に国が障害年金を支払わないのは不当」と訴えた統合失調症の女性の主張を認め、国が時効と見なしていた4年5カ月分の年金を支払うよう命じたのだ。
 訴訟には私も原告の成年後見人として参加した。判決は「時効の起算点は、国が支給決定を本人に知らせた時とするのが妥当」とした。国は上告受理を申し立てているが、すぐに取り下げ、「幻の障害年金」が生じないよう、判決通りに運用を改めるべきだ。
 さらなる問題は、現時点で「幻の障害年金」がある人の救済をどうするか、ということだ。訴訟は多くの場合、現実的ではない。私は現在、社会保険の不服申し立てを受け付ける「社会保険審査制度」を活用し、「幻の障害年金」を受給に結びつけようとしている。粘り強く活動するつもりだ。と同時に、この問題への世間の注目が集まり、行政の姿勢を変えるきっかけとなることも願ってやまない。
 (きどよしあき 社会保険労務士、消費生活アドバイザー)
 

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Posted by メイ恵理香 at 2013年09月14日 20:05
先生貼り付けました、朝日新聞から^_^
Posted by メイ恵理香 at 2013年09月14日 20:07
約5年の障害年金が時効となったものの妻です。

幻の障害年金が支給されることは、あるのでしょうか?
会社員の主人は循環器系の病気で、11年まえに、厚生3級になっていたのですが、まったく知らずに、昨年秋に、たまたま、ネットで、対象であると知り、申請し、今年の夏から、受給しています。
障害年金申請の段階で、5年以上前のものは、時効であり、それに不服を申し立てませんという書類にサインをさせられました。
11年前の手術の段階で、病院が、年金受給対象者になることをを教えてくれるとか、障害者手帳を申し込むときに、市役所で、年金のことを、年金事務所で確認してくださいとか、周知させるようなことは、皆無でした。
幻にならないように、この問題が、行政で大きく、取り上げられ、変わることを期待します。
Posted by yuu at 2013年09月14日 22:44
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