3日前、私が第2回目の年金時効問題無料相談キャンペーンをしていた最後の日の前日、豊田市の人から電話照会があった。今までは、何故か市内の人からの照会がゼロであったから、嬉しくもあり、勇気付けられた。ご本人は精神障害者で、小さな新聞記事に気付くのは困難と思われるが、父親が昨年4月21日(土)の名古屋高裁判決の中日新聞の記事を切り抜き保管してみえ、昨年11月29日(木)掲載の同紙豊田版「ミニみに情報」の無料相談の小さな記事を見付けて電話してくれたものだ。
この件に関する照会は、今までは、北海道、岩手県、新潟県、広島県、と遠方の方が多く、何故か北海道からの照会が一番多くあった。これは、直接私のホームページを見たのではなく、「さむらい(士)さんのお仕事」等他ののサイトで紹介していてくれていたからのようである。近県では岐阜県岐阜市、愛知県では知多市と春日井市からの照会で、市内からの照会は初めてである。
この内の、裁定請求から5年が近い人について、実際に行動しているが、まだ方向性は見えてきていない。この具体的行動は、取り敢えず、本人名義で内容証明による支払の催告をすることで、支払いの請求と時効の中断をすることに始まり、却下されることは予想しながらも社会保険審査官に審査請求をして、その決定を待って、社会保険審査会への再審査請求をすることだ。
後者においては、既に、名古屋高裁が示した考え方と同じ考え方を説示した裁決が3回もあるので、期待はしているが、現在は、この再審査請求が受理され審理されるかどうかも分からない状態だ。聞くところによると、審理されるかどうかの判断だけでも、2〜3カ月かかるとのことだ。
今回の市内からの照会に対して、私がなぜそんなに喜んでいるかと言えば、一つは、疑念を抱えた関係者が、名古屋高裁の判決記事自体を大事に保管していてくれたことだ。この父親は、この記事の事案は最高裁に上告(実際には、上告ではなく、上告受理申立書が出されている状態)されていると思っているので、静かにその成り行きを見守っていたのです。二つ目は、中日新聞の記者の行為が陽の目をみたことです。この「ミニみに情報」に掲載された小さな記事は、中日新聞豊田支局の若い記者が、私の事務所を訪ねてくれ、忙しい記者が約1時間半も私の主張・考え方を吟味してくれ、これは正しい主張だと理解した上で出してくれた記事なのです。矢張り新聞の力は大きく、小さな記事でも、見る人はみてくれていたのだと実感した。
これらのことから分かったことは、問題を抱えている人は実際には多く居ることと、居ても直ぐには行動を起こせないので、最高裁の行方を見守っているということだ。
そこで私は、一昨日(1月17日(木))まで、この問題に特化して実施してきた無料相談キャンペーンを恒常化することにした。事実を知っても家族の反応を含め、反応は色々あるが、大事なことは、この問題を一人でも多くの人に知ってもらうこと、理解してもらうことだと思っている。
2013年01月19日
新聞の力
posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 23:51| Comment(0)
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