企業経営上のリスクマネジメントは、考えられる全てについて対策を講じることにある筈ですが、費用対効果、発生可能性等を考えると、全てに対して徹底的に、万全に対策することは、余程の企業でない限り、不可能に近いと思われます。しかし、何が起こるか分からないことに対しても、一発倒産に陥るような事柄には、最善の予防を講じなければならない筈です。最近の傾向として、社会・経済環境の急変に伴い、雇用管理等、人に関するリスクには特に注意を要する状況にあります。これは、成果主義の台頭により年功序列制が衰退傾向にあること、リーマンショック以来の長期に及ぶ経済状況の変化、及び世界最先端を行く少子高齢化等を考えると、必然的とも言える道で、これからも続くものと考えられます。しかし、予防が万全でないのであれば、少なくとも、起こってしまったことに対しては被害を最小限に止める体制は整えておかなければなりません。
話は変わりますが、代表が、NTTの現職の時は、全国均一な24時間サービスを提供する義務を負っていたので、見方によっては、隙だらけの企業でした。当時は、ダイヤルQ2(キュー)の発売間もない頃で、色々な人から苦情を受け、法務担当として現場に立ち合ったり、主幹部門に任され直接対応もしましたが、いずれにしても、初期対応の大切さは、共通の事柄でした。この例は、人に関する例とは言えませんが、初期対応の大切さについては、人についても同じです。万全の予防は大変な努力を要しますので、それが無理であれば、少なくとも、起こってしまったことに対しては、次善の対である、迅速、的確な心のこもった対応をすべく、関係者全員に徹底すべきと考えます。これは、前者の努力に比べれば、その数分の一以下の努力で対策可能です。
2011年11月12日
リスクマネジメント
posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 22:26| Comment(0)
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