防水工事の施工に伴い、室内の天井クロスの一部張り替えと、一部床板の積み増しを実施した。
この施工業者を決めるのに、見積書を3者から徴したのだが、結果、3度目になるいつもの業者に発注した。
床材の面積の数字を見ると、私の概算とは違っており、少し多い目の数字となっていた。
過去2回の施工実績から、信頼のおける業者であったので、その件は質問もせず、そのまま黙っていたところ、本日、床板が4畳半ぐらい余るから、追加して施工したいところがあれば、サービスで実施してくれるといわれる。
ほぼ必要な所は、積み重ねで施工済みであるが、ピアノの下については、ピアノが余りにも重いので、未実施であった。
その場所について、ピアノをずらして施工できますか、と質問したところ、大きく動かさなくても、必要最小限の移動をしながら施工が可能だとの回答である。
施工するのは、今すぐではないが、これは有り難いことであるので、追加施工をお願いした。
私が見積書を見たときに考えたことは、2階は単純で2間×2間半で計算を間違えようがないのだが、1階のフロアについては、複雑に入り組んでおり、床材の必要面積を計算するのを間違えたのか、それとも、ロス分を見込むとこれだけの数になるのかは、その時点では定かではなかった。
ところが、私は、この業者を信用していたので、その件については質問をせず、黙っていたので幸運が舞い込んだ。
築後40年になる古い建物であるが、これで床がふかふかして気になる所はなくなって、毎日を心配なく気持ち良く過ごすことができる。
私が床材の面積について質問していたら、このような幸運はなかったことになる。正に沈黙は金である。
裁判では、黙っていたら負けが決まるが、実社会では、黙っていた方が良いことが結構ある。
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