2020年06月27日
ゴーンショック
私はこの手の本はあまり読まないのだが 朝日新聞取材班(経済部、社会部)による 幻冬舎(20200515)刊 ゴーンショックをごく一部読んだ
読んだ部分は 目次 真っ向対立(82頁) 異例の保釈(95頁) 日本で 死ぬか出て行くか(336頁) 公平な裁判を(372頁) 弁護団の当惑(383頁) もうひとつのストーリー(395頁) あとがき(406頁) 参考資料 である
私には400ページを 越えるこの種の本を 読んでいる時間はない
注目点は色々あるが 主な点は 朝日新聞が 組織を上げて 取材した 取材能力と 弁護士の実力により どれくらい 結果が異なってくるか 及び 裁判所が どこまで 公平な 裁判をするか であった
最初の弁護人 ヤメ検の大鶴基成は 2019年1月24日 ゴーンが ルノーの 後ろ盾を失い 事実上解任された
次に就任する 弘中惇一郎 は無罪請負人 と呼ばれるほどの 刑事事件の 凄腕の弁護士で 趙有名な多くの事件で実績を上げている
同じく 高野隆 は 刑事弁護界の レジェンド と 言われているほどで 前者と比べると地味な事件ではあるが 40件ほどの実績を残している 英語が堪能で憲法論理から構築した理論的な主張を展開した
性格もやり方も異なるこの両者を取り持ったのが 主任弁護人の 河津博史のようである
有罪率99.4%の 我が国では このような困難な事件で 無罪を勝ち取るには 実力のある 弁護士に 依頼しないと ほとんど不可能であることは 予想される
しかも 裁判の世界でも チェリーピッキング (都合のいいシ事実だけを選んで出す) が頻繁に行われ 色々攻防が続くこととなる
逃亡を実行に移させたのが 長期間の拘留なのか 有罪率99.4%の側面であるのかは定かではないが 余生を自由に生きたかったことだけは否定の余地がないであろう
この行方は 主人公の 思わぬ逃亡劇で 幕を閉じた感じであるが マスコミ媒体を 通した舌戦は今後も続きそうである
私が関係する 行政訴訟においても 裁判の 公平性については 明らかに 保たれておらず ゴーンの この選択も 公正な裁判が期待できないことが 違法な逃亡を正当化する 一つの 口実にされてしまっている感じがする
刑事にせよ民事にせよ 絶大な権限を持つ裁判所には 国民から 信頼される 公平な判断を 切に期待する
posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 15:00| Comment(0)
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