2019年07月20日

社会社会保険審査会の遅すぎる対応


昨日、7月19日(金)に社会保険審査会から「(再)審査請求について」という事務連絡を受けた。

所定の決まり文句が書かれているのであるが、その内、要件審理を行った後、原則として公開審理を行ってくれるという内容は有り難いことであるが、裁決書が出るまでに、受付件数の増加により、平均で8カ月程度を要しているというカ所については、更に抜本的な改善の努力をしていただきたい。

勿論、簡単な事案は、ご配慮いただき、必ずしも受付順の措置ではなく、早く措置するよう行われているようであるが、8カ月は長すぎる。

審査請求で約4カ月を要しているので、合計すると約1年間である。これでは、簡単な裁判なら、そちらの方が所要期間が短くて済むかもしれない。社会保険審査官の却下又は棄却に対して再審査請求を経ずに提訴可能としたことは適切な改善であったと考えるが、不服申立て自体の重要性をおろそかにしてはならない。

請求人本人は、退職後の継続給付としての傷病手当金を11カ月目で止められ、その月が支給されなかったので、退職後の特例により、7カ月分の不支給の処分を受けたことになる。11カ月目が不支給となったので継続給付に中断が生じその翌月以降の傷病手当金が全く支給されなくなったのである。

働けず給与もない状態で、短期給付まで止められたら、即、日常生活にも困る。社会保険審査会には、このような事案については、特別に早期処理をご配慮いただきたい。同時に、法改正を要することではあるが、厚労省に増員の必要性を訴えて、平均3〜4カ月で裁決書が出せるような体制を整えていただきたい。


本件請求者は、文字が書けないので、東海北陸厚生局に出向き、4回も口頭陳述による審査請求をしている。

不支給がおかしい旨は話しても、なぜ、どうして止められたのかを話しておらず、受付けた社会保険審査官も理解してくれなかったので、11カ月目以降は支給されない旨の決定書が出てしまったのである。

この事件は、ある先輩社労士が的確に対応できそうもないからと私に照会してきた事案である。

最初に概要をお聞きしたり、決定書を読んだりした時点では、医師が「2 療養の為労務不能ではないが、本人の訴えにより労務不能とした」と書いている旨の不支給理由であるので、これを、医師自身がフリーハンドで書かれたものと思い込み、これは、先輩社労士の判断が正しかったのかと逆転判断を引き出すことに私自身も消極的であった。

ところが、である、この記載は、3者択一とされており、1 「療養の為労務不能とは言えなかった」、3 「療養の為労務不能であった」のどちらかに該当しなければ、上記2を選ぶより方法がない仕組みになっているのである。また、直接関係しないが、誘導的な表現もあり、この保険者又は担当者独自の様式が作られているのである。

また、医師の判断によると、代替的な軽作業であれば、就労可能と判断していた可能性もあり、2にチェックを入れているのであるが、その他の記載事項は、支給されていた時と同じ内容で、医学的判断としての記載事項は、就労不可能なのである。

加えて、この事件は、退職後の継続給付であるので、軽作業への職務の転換もできない。こんな事例を不支給とした保険者の措置には憤りを感じると同時に、社会保険審査官も口頭陳述の真意をしっかりと汲み取っていただくよう切に願う。

なお、これらの事実関係が分かってきたのは、保険者に対する電話での質問、及び個人情報開示請求をして初めて分ってきたのであり、何事につけ、先ずは、事実の探究が最も大切であることは言うまでもない。


posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 11:58| Comment(0) | 13 社会・仕組み
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