2018年10月13日
手法の真逆も原理原則は同じ
先週は私が突然 FX についてブログにアップしたものだから、あるお客様から、FXのようなリスクの高い商品に投資して失敗しないかと心配している旨の電話を頂いた。その方は、株式投資での手痛い失敗経験がおありで、FXについては、レバレッジがあるからなお更である。その方の経験談は、最初は30万円ほど儲けさせてもらったが、結果、数百万円の損害を被ったとのことである。
私が突如として日頃のテーマとはかけ離れた記事を書き、余分な心配をおかけしたことになるが、考えてみれば、私は経済・財政や健康を気遣ってくれるお客様に囲まれ幸せ者と感じなければバチが当たるというものである。
その方には、私の投資経験は長く、今は休んでいるが株については約30年ほどの経験があり、様々なデリバティブ商品の投資経験も、FX投資についても約10年の投資経験のあること、及び相場の理論や分析手法等については、ライブや Web で勉強していることをお話しして、当面はご安心いただいた。
折角のことであるので、もう1回、今回だけ FX 投資について、私の所感を述べさせていただく。
現在、私はある団体の有料の講座に参加し、「投資シナリオ」について勉強している。こちらのK.S先生は、現在の手法は、トレンドフォロー順張りで、スキャルピングトレードを選んでみえる。
ところが、最近目にした Web の記事から5回予定で無料講習を受けているY.I先生は、逆張りスイングトレードを選んでみえる。このお二人は共に、一見、真逆な投資手法によってFX投資において高い実績を上げてみえるのである。
Y.I先生は、FX 投資を始めてから10年弱で8億円を稼いだ実績のある方である。主婦であったこの先生は、証券会社に支払う手数料に納税分」が含まれていると勘違いをされており、突如マルサの差押えを受け、追徴課税を含め4億円弱の所得税を納めているので、約8億円の FX 収入のあったことは税務署が証明していると同じことであるとおっしゃる。余談だが、この先生に他意はないので、その後税務署とは仲良くされている。
また、巷に、色々なFX講師がいるが、中には、実際にトレードをしていない方もみえ、年間億を稼ぐカリスマ講師等の宣伝は、実際にその証拠を見てから初めて信用に値するともおっしゃる。
ごく最近、偶然この講座を知ったのだが、一昨日、3回目の動画を拝見させて頂いたところ、この先生の手法が、私が一番重きを置いている価格と移動平均線との関係を重視しているところが私と全く同じなのである。基本となるトレンドを長期足として、価格及び他の2本の移動平均線との関係からエントリーや決済のポイントをいとも簡単に見付けてみえる。この手法を真っ先に解く講師に出会ったことがなく、これは驚きであった。移動平均線を3本用いるところも動画の説明から判断するとおそらく私の考え方と同じである。あと2回の講義で、私が密かに自信を持っている独自の見解について言及があるのかないのかが楽しみである。
順張りと逆張りでは真逆の手法に感じられるが、私に言わせれば、実は、両先生とも同じことを言ってみえるのである。逆張りについての誤解は、実は多くの人が逆張りの定義を曖昧に考えているからに相違ない。
Y.I先生の動画はまだ3回しか受けていないので、先生のお考えをしかと掴んだわけではないが、価格のローソク足の分析自体の重要性を認めながらも、時間の節約等の関係で、移動平均線を最重要視してみえるように感じられる。FX 投資の奥義を無料で公開している姿勢からも信頼できる人間性も備えておみえと感じられる。
これまた、偶然であるが、2〜3日前にも、無料の12週間通信講座を見付けたのである。昨日、この講座の先生であるH.I先生からメールが届き、1回目の資料と全23回で実施する目次が掲載されていたが、その教材の優れていることに驚かされた。
はっきり言って、有料で受けている講座の教材よりも、内容も分かり易く、合理性もあり、かつ、保存性も格段に優れているのである。世の中には、有料のものより無料のものの方が優れているケースはままあるが、この先生のフォロー姿勢についても、行き渡ったご配慮にも敬服している。しっかりと勉強して、先生に近いスキルに近づきたいと思っている。
逆張りの話に戻すが、Y.I先生の逆張りというのは、メジャーなトレンドの方向に逆らって、例えば相場が上昇している時にそのメジャーなトレンドに逆らって売りを仕掛けるというような単純なものではないのである。
相場には、買い方売り方の両者の思惑が織り込まれ、両者の合意がなければ価格は形成されないのであるから、メジャーなトレンドがどちらを向いていようが、どんな相場でも、必ず、上下に波を描きながらトレンドを形成している。
多くの誤解を生んでいる逆張りは、このメジャーなトレンドに逆らって、例えば、メジャーなトレンドが上昇しているときに、メジャーなトレンド自体が下降局面(正解は、下降局面は価格自体であって、トレンド変換はない)で買う行為が逆張りと思われているところにある。ところが、本当の意味の「逆張り」は、メジャーなトレンドでない波動(価格自体)が、例えば、その下押しの底値近く、又は底値に到達した瞬間の真近で買いエントリーすることである。
これは、下向き波動に対しては逆向きであるので逆張りと呼ばれているにすぎず、実は、メジャーなトレンドに対しては、順張り(私見)なのである。
従って、少し時間が経過すれば、価格はメジャーなトレンドに戻って来る(勿論、トレンド変換して、前例でいえば、そのまま下げることもあり得る)ので、それ以上下げることは余りなく、損切り設定をするのも値幅が小さくてすみ、メリットが大きい。そしてメジャーなトレンドの方向に戻った時には差益が大きく取れるのである。
私に言わせれば、両先生とも、根底には大きなトレンドに沿ってエントリーするという共通の思想が流れており、基本的な原理原則は全く同じなのであるから、両先生が共に勝てることに矛盾はないのである。
ダウ理論には6つの基本原則があり、その1は、「平均はすべての事象を織り込む」というものであり、その6は、「トレンドは転換の明白なシグナルが出るまで継続する」というものである。
チャートの見方としては、「長期足は短期足を支配する」、「平均はすべての事象を織り込む」と言う相場の原理原則があり、この考え方はお二人とも共通している。従って、上記の共通認識が成り立つのである。
そのことが分からない受講生は、多く疑問を持ったまま、8割9割の投資家が負け続けているのである。
分かったようなことを書いたが、実は、私も多くの大事な事柄が未収得である。まして、アウトプットまで間違いなく実行できる実力は備わっていない。まして、相場に絶対はなく、あるのは、確からしさだけである。相場環境には従うしか道はなく、世間には、多くの事故もあるのだから、自分の選べるのは、損切り(S/L)設定だけであることを肝に銘じ、焦らず、じっくりと無理をせず、スキルを上げていきたいと思っている。
posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 17:56| Comment(0)
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