2016年11月05日

年金の制度間格差について


11月2日(水)豊田年金事務所を訪ね、今更ながら、年金の制度間格差の大きいことに認識を新たにした。結論からいうと、船員保険では、障害年金5級の受給権者が死亡すると一定の遺族に遺族年金が支給されるとのことである。国民年金、及び厚生年金では、1級又は2級の受給権者でないと遺族年金に結び付かない。ある共済では3級の場合でも遺族年金に結び付くとの資料を目にしたことがあるが、いくら船員保険が恵まれているといっても、5級まで結び付くとは思っていなかった。

75歳のある女性から、現在受けている年金額が余りにも少ないとの相談を受けていたのである。いただいた船員保険年金改定通知書(写)によると、平成11年9月14日通知分で、834,900円、同じく同日付の第二特別支給金改定通知書の支給額が39,200円である。

この女性からは、3級か4級であったとの話をお聞きしていたので、この金額から、もしかして、3級であれば、3級でも遺族年金に繋がる共済があるくらいだから、恵まれている船員保険なら、3級であれば、遺族年金に繋がるのではないかと期待したのである。ご本人は、障害者手帳の等級との区別がつかないので、これと連動されてしまわれる。制度の目的、等級認定基準も異なると説明しても、中々理解は得られない。

調査の結果、昭和44年12月30日では6級であったものの、昭和47年以降7級であった。左手の人差し指がなく、左手はほとんど使えなかったとのお話であるので、当時「左手の用を廃したもの」等の基準があったとすれば、実際には、5級相当であったかもしれないが、今となっては、現在の年金額を受け入れるより仕方がない。

ご本人は、今までに遺族年金等の手続きは全くしたことがないと言われたので、年金コードが遺族年金の番号であり、幾つかの不思議があり年金事務所を訪問した。たぶん娘さんだと思われるが、実際には、平成20年に必要な手続きは全部済ませてみえるとの回答を得た。

本件では、結果、相談による具体的利益はなかったのだが、お年寄りの場合等インターネットを利用できない方は、「豊田市くらしの便利帳」からの相談が多い。この場合、成り行き上、日々の生活にも困っている方が多く、私は、当然のように年金をいただいている(これは死ぬまで続くのでありがたいことである)ので、これくらいのサービスは無報酬でさせていただいている。勉強をさせていただいたと思えば、私の方が感謝しなければならない。

それにつけても、5級 ⇒ 遺族年金、7級 平成11年 83万円余は、想像を超えていた。金額の方は、制度間格差だけではなく、ご主人の年齢によっては、年金額の調整の問題もある(調べてないが業務上障害との関係もある!?)かもしれない。

今では、年金一元化によってある意味すっきりしてきたが、私が船員保険がらみの相談を受けるとは思ってもみなかった。対象者も少なく、業務外の年金部門は、昭和61年4月1日に厚生年金保険制度に統合されているが、それでも私が社労士試験を受験した頃でも、船員保険関係の問題がちょくちょく出されるほど、ある意味特徴のある保険制度であったのである。

受付け担当者が後で言われたことだが、私が、相談者であったので、「ドキドキしてしまった」と告白された。なぜですか?とお聞きすると、「よく勉強してみえるから」との返事。私は、勉強は、嫌いではないが、そんなにしている方ではない。お聞きすると、お住まいは、額田郡幸田町で少し離れているが、年金マスターをお持ちのCFP1級のFP技能士資格をお持ちの社労士である。十分自信を持って職務に当たられたらよい経歴の方で、応対もよかった。

なぜ私に関してそのような誤解が生じたかと言うと、新聞記事等をお読みになって、私が問題にしている障害年金の支分権の問題を把握してみえたからである。お聞きすれば、私より余程勉強しておみえである。謙虚が過ぎるだけの話で、恐縮してしまった。世の中には、色々な方がおみえである。
posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 10:01| Comment(0) | 1 障害年金
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