過日、昨年3月 29日(土) の60分もののyoutube「年金業務監視委員会を廃止して日本の年金は本当に大丈夫なのか」を改めて観てみた。これは、郷原信郎委員長が神保哲生というジャーナリストの司会者の質問に答える形式を採っているものである。いつまでアップされているかの保証はないそうですので、私のブログの定期訪問者には是非とも鑑賞をお勧めしたい。
4年間の活動の紹介があり、3つの主な活動の具体的な紹介がある。その内の一つに、死亡一時金の消滅時効の起算日に関する厚労省の身勝手な民法の原理に反する違法な法解釈に係る問題があるのだが、これは東日本大震災の多くの被災者が出ている現状に鑑み、直面した大きな問題であった。死者15,891名、行方不明2,584名とされている被災者等の状況を憂慮した郷原委員長がこれを問題視して、保険者に運用の仕方がおかしいのではないかと追求しているのだが保険者からは的確な回答がない。
この消滅時効の問題については、私が問題にしている事件との共通性が深く、屁理屈を述べて過ちを認めない厚生労働省の体質が赤裸々に現れていた。これに対し郷原委員長は、国家権力に対しても果敢に挑戦して追及されていた。話している仕草等からも郷原委員長の誠実さ正義感の強さが読み取れ、私は、この人は、信用するに値する方だと確認を持った。
失礼を承知で、私が問題にしている事件についても、登場していただきたく早速メールを送らせていただいた。嬉しいことに、日程調整の結果、6月15日(月)に説明にお邪魔することになった。お忙しい高名な先生であるので、受任条件等については、私の勝手な希望は叶えられないかもしれないが、一般的には経済的弱者の多い受給権者の状況にご配慮いただけるかもしれないし、受給権者の中には資金の工面ができる方もみえるかもしれない。
たまたま、千葉県に息子さんの事後重症認定を覆する手続きをされているブログの愛読者H.S様がおみえで、以前から時々相談を受けていたのであるが、中々思うように進まず、私の事務所まで来て相談したいとの申し出を受けた。いただいた資料を読ませていただくと、このまま進めば、社会保険審査会での裁決も却下されるであろう事が判明した。なぜならば訴訟で言えば、義務付け訴訟に相当する内容を、審査請求や再審査請求で行なおうとされていたからである。一言で言えば行政処分のない事件に対する不服申立てということになってしまうからである。
遠方からわざわざ田舎まで来ていただくことは大変なことであるので、6月15日の郷原先生との打合わせの後にお話を聞くこととした。しかし、この方の請求内容を読ませていただくとかなりの手間暇と、難関突破を要するので、今までどおりH.S様に実務を続けていただき相談・指導業務で受任することとした。この方は、かなりの博識で努力もされており、そのような内容でも良いと言われるのでお言葉に甘えることとして、私は、少しでも多く消滅時効問題に充てる時間を取らせていただくことにした。
私のお客様には、N.Fという相当に勝手な人がみえ、自分の事件以外は、無差別に多くの事件を引き受けない方が良いと言う。私のお客様の多くは「自分が争って勝てば、同じような事情にある人たちの助けにもなる」と思ってみえるのだが、彼女は違う。歳も歳だから、難しい問題に命を削ることがないというのである。この方は、私が成年後見人となり、消滅時効問題について法定代理人として本人訴訟を進める予定の人であり、いわば、私に一番大きな支援を受けている人であるが、病気のせいか私の身体を慮ってかは分からないが、自分勝手な発言を平気で繰り返す。
しかし、私が、H.S様の依頼を全面的受任にしなかったことは、N.F様の忠告に従ったものでないことは、言うまでもないことである。
2015年05月02日
年金業務監視委員会の再開を望む
posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 13:35| Comment(0)
| 13 社会・仕組み
この記事へのコメント
コメントを書く