2015年03月14日

建築設計士のご自宅見学会

 本日、お近くの39歳の建築設計士のご自宅を見学してきた。予約してあったので、幾人かの見学者がみえたが、ご本人が案内をしてくださった。設計事務所の地続きの敷地での新築であったが、広いとはいえない敷地の利用を有効になさっていた。

 まだ幼い3人のお子様をお持ちのご家庭で、奥様の希望も十分取り入れ、全室明るい利用し易そうな設計であった。先ず感じたことは、理想的な地形とはいえない環境であるにも拘らず、構造物を上手く配置していることである。敷地の広さが十分でなくても、工夫次第で、余分な構造物を設けず、かつ、強度も保ち、全室明るい部屋にすることも可能なのである。

 下駄箱は、高く収納能力十分である。扉の片面には大きめの鏡を付け、出掛けには、自身の体裁をチェックできる。広い玄関でも、余分な履物があちこちにあるのは、気持ちがすっきりしないものだが、この下駄箱なら利便性抜群である。

 階段は、幼いお子様には、危険を感じる部分はあったが、十分ご承知で、当面デザイン重視で、お子様の成長に合わせて防護策を講じられるとのこと。広めの納戸は、片面に2枚の棚板を全面に配し、他の片面には、ウオークインクローゼットにして、防塵カーテンも用意されている。

 何と言っても、中心は、リビングキッチンとなるが、キッチン側は、特製のアイランドキッチン(特製でもそんなに値段は変わらないとのこと)にして、リビング側は、天井を高くして、かつ、十分な収納スペースを設けている。勿論、開口部は、広さも向きも的確で、リビングとしては抜群の環境である。ここにも、敷地の形状を活用した収納スペースが設けられ、工夫の跡がみられる。また、省エネ上、廊下と部屋との間にカーテンを設けているが、他では見たこともない縦型のカーテンボックスが設けられ、使わないときのすっきり感も万全である。

 最後は、中央の明り取りであるが、ウッドデッキにしてあり、物干し台兼用とされており、かつ、建築面積のカウント上のことも工夫されていた。

 私は、丁度、次女の世帯との同居を準備中であるので、次女にも見学を勧めたところ、私の概ねの感想に対して、「そういう家を見ると、どうして、こんな家を作ってしまったのだろう」と思わない!?と言われてしまった。

 負けず嫌いな私は、いや、これを見ても、「やっぱり私の作った家は合理的で間違いなかった」と言ってやりたかったが、見学した家には、そのように言えない客観性があった。このブログには、写真を添付する機能もあるが、fbに10枚の写真を添付したので、写真については是非そちらを参照いただきたい。

 私は、それなりのポリシーがあって、自分の考え方を極力取り入れて作ったのだが、今思えば、それまでの生活環境・体験に大きく影響されており、矢張り、専門家の意見を十分に検討する必要があったものと反省せざるを得ない。

 何事につけ、誰に相談し、誰から指導を受けるかは、極めて大切なことである。私も、年金時効問題については、第一人者と自負しているので、相談・指導業務を的確に行っていきたく、改めて責任の重大さを自覚し直したところである。
posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 15:09| Comment(0) | 11 所感
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