2014年09月20日

目標に向かって着々と!!

 連休明けの9月16日(火)、神戸の藤原精吾弁護士先生から突然FAXが届いた。直接のご用件は、消滅時効問題の対応を一般化するために名古屋高裁の判決文をご所望であった。FAX本文には、ご自身の担当された、「時効の遺族年金 国に2200万円支払い命令」(5月30日付日経新聞記事)が添付されていた。直接のご依頼については、最近知った出典と文献番号をお伝えした。

 私の意見も求められていたので、翌朝、電話をさせていただいたところ、まだご出勤前で、10時頃先方から電話がかかってきた。色々お話をさせていただき、結果、「これは法律を変えて行かなければならない」ということで意見が一致し、今後の協力関係について合意ができた。また、係争中の国の態度については、「屁理屈ばかりで筋が通っていない」ということで全く同意見であった。そして先生は言われる。国は、支給すべき多額の年金を支給せず、「大儲けしている」と。私は、なるほど、そのように考えれば良いのだと納得した。私は、なまじ社労士であるので、余分なことを心配していた。国は、一定割合の不支給分を予め見込んで保険料等を決めており、正当な受給権のある年金を全て支給した場合、財政が破綻する!?と。これは全く余分なことであった。

 先生の略歴をホームページで拝見すると、著名判例「堀木訴訟」を手掛けられ、日本社会保障法学会理事、大阪大学法科大学院非常勤講師等を務められている立派な先生であることが分かった。社労士業を開業し3年にも満たない私が対等にお話のできるような立場にない偉い先生であられる。気さくにお話しいただき感謝に耐えない。このような関係ができ、私の最大の目標は実現性がかなり高くなってきたように感じる。

 この日は、高知県の網膜剥離色素変性症のM.S様からも電話をいただき、夜帰宅後に電話をさせていただいた。色々お聴きしていて、この方は、ご自分のことというより、同様の事情にある方を慮って訴訟を提起していることが分かってきた。

 ご自分の事件につき、多くの社労士や弁護士にも相談したが、真面に取り合ってくれなかったり、納得の行く説明がなかったので、当時日弁連の会長をされていた宇都宮先生に手紙を書き、訴訟提起に至ったという。先生は、会長をしているので、直接請けることはできないが、事務所の者で良ければと請けていただけたという。

 このM.S様は、この先生を通じて、藤原先生もご存じというから世間は狭く繋がっている。タイミングといい、相談内容といい偶然とは思われない。電話相談とは難しいものである。よくよくお聴きしてみると、この方の相談は、訴えの利益がどこにあるのかが分からないのである。確認を進めると、ご本人は、10年以上前に、障害厚生年金の裁定請求(事後重症)をしたのだが、自分の知らない内に開示請求した結果出された書類を見ると、書類が差し替えられており、20前障害の障害基礎年金の認定になっているというものである。それ自体にも不満はあるが、訴えの本意は、行政内部で本人の知らない内に書類が差し替えられていることにあるようである。旧社保庁の不祥事を考えれば、在り得ることだと憤りを覚えた。怖くて、年金事務所で押印はできないようになったと言われる。民衆訴訟では、訴えの利益がなくても訴訟の提起はできるが、その方式を採っていない。

 10月3日(金)に東京地裁で本人尋問があり、担当弁護士の話では、年内に判決の予定と言われる。その先生からは、負ける見込みを聞かされているのですか、と質問すると、そうでもないと言う。それで、私は、どんな面でお役立ちをすれば良いのかが分からなくなり、更に質問を続けると、皆さんが国を相手に頑張っているので、情報提供したくて電話をした旨の回答である。この日の電話は、自分が困っての相談ではないのである。実に正義感旺盛な方である。同様のお客様は多いが、この方は最たるものである。

 これも偶然だが、16日(火)には、商工会議所のI.T相談に行った。私は現在、このような環境にあるので、障害年金何でも相談の相談専用サイトを設けようと思い立った。勿論、無料相談、全国対応である。先生に相談すると、私の利用しているレンタルサーバ先と、先生がご利用の先が同じであるという。そこで、先生は私が新しいドメインを取得すれば、先生がホームページの画面を作ってくださるという。マニュアルまでくださるというから、至れり尽くせりである。近く、年間2千円以下の維持費で、効果抜群のホームページがアップできそうである。これには、暫くは、障害年金特集として、そのジャンルだけのブログを貼り付ける予定である。

 私の恩人の大阪会のI.F先生には、年金業務監視委員会のニュースの出たタイミングと、私の最高裁への反論書の提出時期について、「私の運の強さ」を指摘されたが、私もそのように感じ天からの恵みに感謝している。これから、既存のお客様に、何の相談をしたいかの真のニーズをお聴きして、少しずつ2つ目のホームページを改善していき、目標達成の有効なツールとしたく思っている。
posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 10:05| Comment(0) | 11 所感
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