2014年08月23日

多くある時効問題の不服申立て・訴訟

 明日14時には岡山から大事なお客様がみえる。また偶然にも岡山である。82歳(ひょっとすると聴き違い!?)になられる日銀O.Bの男性M.A様であるが、統合失調症を患ってみえる83歳のお兄さんに関する相談である。現在、ある厚生年金基金に対して代理人を立てて地裁で争っている最中で、M.S様が、訴訟費用も生活も支援しておみえだ。障害厚生年金については、漏れなく年金を受給してみえるそうだが、少し前に、M.S様が基金についても請求権のあることに気付かれたそうだ。

 今月27日(水)が判決だが、たぶん負けるだろうと予想してみえる。受任弁護士についても、強く主張してほしいところを聴きいれてもらえなかった等の不満があり、負ければ勿論控訴するが代理人は変えるとおっしゃってみえる。

 相談者M.S様は、正義感旺盛な方である。これは「金額の問題ではない」とおっしゃる。金額は、16年間で、約200万円と、本体の障害厚生年金と比べれば、少ない金額だが、条理・道理を重んじられている。仮に、訴訟で負けた場合でも、政治家に訴えて、この不合理な取扱いの運用改正なり法改正の活動を続けられるという。

 ここまでお聴きすると、正に同士である。私がほって置ける訳がない。元々、私の最近の勤務は土日祝、深夜、早朝見界いなしである。M.S様は、統合失調症の特性を訴状等にもっと書いてほしかったと言われる。弁護士の先生の場合、専門知識をお持ちの余り、「これは、事実上又は個人的な障碍であって、時効の進行を止められるほどの法律上の障碍ではない」と既存の知識に影響されて、自ら可能性を閉ざしてみえるように感じられることがある。

 なぜ、消滅時効問題について、弁護士が付いていて多くの裁判で負けているのか。基本の基本となるベースを疎かにして、法律上の技法に走り過ぎていたからではないかと思わざるを得ない。ジュリスト5月号「労働判例研究bP226」岳さやか先生によると、この件で国と争って勝ったのは私が初めてのようだ。しかし、この先生も、私が、国の法解釈誤りという一般論で争ってきて勝訴していることに関心を示されてみえない。私から見ると、先生の評釈には、文句を付けたいカ所が13カ所あった。

 なぜ、時効問題についてこんなに多くの不服申立てや訴訟が提起されているのか。問題にしなければならないのは、先ず、ここからである筈だが、国は意識的かどうかは分からないが、この点を問題にしていない。

 以前、このブログでも触れたが、ある精神科医の先生は、「これはおかしい」と即答された。日頃、患者さんを診ていて、そのように実感されたのだが、国がどのような理由で、どんな理論構成でこのような運用をしているのかを解明した訳ではないので、先生の頭の中は、もやもやが残ったままである。

 このもやもやは、支援者を含め受給権者本人にとっても同じことである。従って、事の善し悪しは別として、専門家であれば、依頼者の主張したいところは、全力を傾注してトコトン聴かなければならないと思う。話を聴いておれば、そこから大事な情報が入って来ることもあれば、重大なヒントになる情報が得られることもある。あらゆる可能性は徹底して追及しなければ、国等と争って勝てるものではない。

 M.S様は、基金の規則等必要なものは、当日全て持参すると言ってみえる。脚には自信があり、苦にならないと言われる。私としては、先のことまで考えて、基金が解散等した場合は、国(厚生年金保険法)への引き継ぎが確実がどうかも気になるところであるが、先ずは、M.S様の言いたいところを十分お聴きして、資料等を確認したく思っている。
posted by 326261(身にロクに無い:身に付いていない:電話番号!!) at 11:54| Comment(0) | 1 障害年金
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